２０２５年地域別最低賃金決定しました！ | 板橋区で社労士を営む中での日々のご依頼からいくつかの事例をわかりやすく解説します

令和7年度の地域別最低賃金が決定しました。

今回の改定内容をまとめると

★過去最大の引上げ幅（加重平均66円アップ）

　全国の加重平均は、１,１２１円（前年度比+６６円）となりました。

　東京都・神奈川県は１,２００円代を突破、すべての都道府県で１,０００円以上となりました。最高額は東京都の１,２６６円、一番低い額は高知県・宮崎県・沖縄県の１,０２３円となりました。

★引上げ幅にばらつき

　今回、都道府県別の引上げ幅にばらつきがでました。６３円～８２円と地域により

　大きな差となりました。これは他地域に労働力の流失を懸念した県が大幅な引き上げに舵をきったことが影響しています

★地域によって異なる発効時期

　今回は大幅な引上げを行ったこともあり、地元企業に準備の時間を与えるために発効時期が２０２５年１０月から２０２６年３月とこちらもばらつきがあります。

★留意したいこと

１０月から発効するところは待ったなしなので急いで準備をいたしましょう。

固定残業代を設定している企業は、綿密な再計算も必要です。

★今回の上げ幅は大きく、企業経営上の影響も大きいかと思いますが、今回の最低賃金の上昇分が物価の上昇に追いついておらず実質賃金が目減りしている事実もあります。今までのように物価は上昇しないとの不文律も崩れています。

可能な範囲での商品やサービス料の値上げも視野にいれることも考えてみる必要があるかと思います。

　また、アプリやＡＩの活用、外部へのアウトソーシングの検討もしてみましょう。

★賃上げに係る助成金について

業務改善助成金や人材確保等支援助成金など支援策が用意されています。対象が中小企業のみのものをありますので確認ください。

　　【賃上げの支援策　リーフレット】

ＵＲＬ　　wage_hike_package_flyer.pdf

★健康保険の被扶養者からはずれる場合も

賃上げに健康保険の被扶養者からはずれる従業員も発生する可能性もあります。

（被扶養者の年間収入　従業員５１人以上１０６万円　５０人以下１３０万円）

社会保険に加入になった従業員について収入増加の取組を行った場合の助成金

【キャリアアップ助成金短時間労働者労働時間延長支援コース　リーフレット】

ＵＲＬ　　　001295075.pdf